2010年12月22日水曜日

天保通宝(てんぽつうほう)

天保通宝(てんぽつうほう)とは、江戸時代末期から明治にかけての日本で流通した銭貨です。天保銭(てんぽうせん)ともいう。形状は、小判を意識した楕円形で、中心部に正方形の穴が開けられ、表面には「天保通寳」、裏面には「當百」と表記され、金座後藤家の花押が鋳込まれている。銅製で、重量は5.5匁(約20.6グラム)となっています。
天保通寳は寛永通寳5~6枚分の量目に過ぎず、吹き減りおよび工賃を差し引いても一枚10文前後のコストで製造可能である為、幕府は地方での発行を「禁制」として認めませんでしたが、幕末期に偽装工作としての地方貨幣発行の陰で各藩による密鋳が横行しました。明治時代に引換回収された天保通寳は5億8674万枚にも上り、これは金座および貨幣司が鋳造したものを1億枚以上も上回る数であり、かつ流通高のすべてが回収されたわけではないため、密鋳は2億枚程度に達したものと思われます。
密鋳に関わった藩は判明しているだけでも10藩をこえるそうです(Wikipedia)

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