2011年4月19日火曜日

BOTTEGA VENETA(ボッテガ・ヴェネタ) 長財布

ボッテガ・ヴェネタは1966年イタリアヴェネト州(ヴェネチアが州都です)ヴィチェンツァに設立されました。
「BOTTEGA(ボッテガ)」とはイタリア語で「工房」という意味で、このブランドの徹底的な物づくりへのプライドが感じられます。派手なロゴマーク、ブランド名などは一切つけずに、職人技の際立つ高品質な皮革製品を作り続けています。2006年には伝統的な生活様式が壊れていくことを危ぶみ、次世代の革職人を養成し、支援するための学校を開校しました。


この長財布のように、なめした革ひもを編み込んで作り上げるイントレチャートシリーズは、このブランドの顔ともいえるものです。上質で加工の難しい柔らかい革が使用されていて、他ブランドの模倣を許さない凝った作りとなっています。長く使うほどに深みの出る良質な皮、流行に左右されないシンプルなデザイン、男女を問わず成熟した大人が使うに相応しい製品です。
ただ2001年に同じイタリアのブランドであるグッチの傘下に入ってからは新デザイナーが起用され、伝統的な様式を残しつつデザインや色使いを刷新しその人気は若い世代にも広がっています。
ちなみにこの長財布の正式名は「ネロ(=黒)イントレチャート(=編み込み)ナッパ(=羊革)ジップアラウンド(=ファスナー開き) ウォレット(=財布)」という名前です。

2011年4月1日金曜日

山高帽 (Bowler Hat :ボーラーハット)


山高帽とは堅く加工したフェルト製の帽子で、半球型のクラウン(帽子の山の部分)と巻き上がったブリム(帽子のつばの部分、ブリムが平らなものもある)が特徴です。 後にレスター卿となるトーマス・コークのために1850年にイギリスで初めて作られました。ロンドン・セントジェームス街の帽子商James and George Lockは、顧客であるトーマス・コークが馬上で低木枝から頭部を保護できるような堅い帽子をデザインして帽子製造業者ウィリアム・ボーラー(William Bowler)に依頼しました。



帽子の内側は丁寧な仕上げです。
ロックは、その帽子を顧客の名に因んでコークハット(Coke Hat)と呼ぶように主張したためコークハットとボーラーハットの名称が混在する時期がありましたが、帽子の形状がボウルBowl)を連想させたためウィリアム・ボーラーに因んだボーラーの名称が定着しました。上流階級が被るシルクハットと労働者階級が被るフェルト製ソフトハットの中間的な帽子として、19世紀末にイギリスで人気がピークに達しました。その後、チャーリー・チャップリン等の映画の登場人物や多数の著名人に愛用されたこともあり世界中に普及しましたが、イギリスでは1960年頃には廃れてしまいました。現在は、世界中で伝統を重んじる保守層や新たな若者層などに支持されています。(Wikipedia)