章のデザインは、宇摩志麻遅命が神武天皇に奉った瑞宝に基づいているとされていますが、実際は伊勢神宮の御神体である鏡をモチーフにしていると言うのが一般的な見解です。章の中央部に、青色七宝に浮くように鏡のモチーフが浮き出して取り付けられ、連珠が丸く囲み、その外側は四方に伸びる光線が白七宝によって施され、中央の鏡のモチーフを囲む部分には赤の連珠が配されています。基本的にご神体である鏡に強く光が当たった状態をデザインに起こしています。デザインは一等正章から六等までは基本的に同一ですが、等級により金鍍金の施される範囲や章の大きさが異なります。 また大綬章(勲一等)の副章と重光章(勲二等)の正章のみ、外側に伸びる光線は八方です。
綬は(淡藍)藍の織り地に黄の双線と定められているが、時代によって色味には非常にバラツキがあります。 制定当初の明治初期には「淡藍地に桃色双線」であったが、すぐに「淡藍地(ごくごく薄い灰緑色)に黄の双線」に改められました。大正末期から太平洋戦争末期頃に掛けては、靖国神社に展示されている物のように織り地の「淡藍」が非常に濃く、金鵄勲章と見まごうばかりの灰緑の物も存在していました。戦後は元の通り、極淡い淡藍の地に黄色の双線に戻り、栄典制度改訂まではそのままの色味でした。(Wikipedia)