2011年5月6日金曜日

勲4等瑞宝章

瑞宝章は「勲章増設の詔」(明治21年1月4日詔)により大勲位菊花章頸飾並びに勲一等旭日桐花大綬章、及び女性を授与対象とした宝冠章(5等級後に8等級)と共に増設された勲章であり、同日の「各種勲章等級ノ製式及ヒ大勲位菊花章頸飾ノ製式」(明治21年1月4日勅令第1号)により勲一等から勲八等までの8等級が制定され、「各種勲章及大勲位菊花章頸飾図様」(明治21年11月25日閣令第21号)によってその意匠等が定められました。それ以前は男性を授与対象とした大勲位菊花大綬章及び旭日章(8等級)しかなく、制定当時は瑞宝章も男性のみが授与対象とされていましたが、「婦人ノ勲労アル者ニ瑞宝章ヲ賜フノ件」(大正8年勅令第232号)によって女性にも等しく授与されるようになりました。平成15年5月20日閣議決定(勲章の授与基準)により、勲等が数字での表示されていたものが瑞宝大綬章、瑞宝重光章、瑞宝中綬章、瑞宝小綬章、瑞宝双光章、瑞宝単光章と名称表記に改められると共に、勲7等及び8等が廃止され、6等級とされました。

章のデザインは、宇摩志麻遅命が神武天皇に奉った瑞宝に基づいているとされていますが、実際は伊勢神宮の御神体であるをモチーフにしていると言うのが一般的な見解です。章の中央部に、青色七宝に浮くように鏡のモチーフが浮き出して取り付けられ、連珠が丸く囲み、その外側は四方に伸びる光線が白七宝によって施され、中央の鏡のモチーフを囲む部分には赤の連珠が配されています。基本的にご神体である鏡に強く光が当たった状態をデザインに起こしています。デザインは一等正章から六等までは基本的に同一ですが、等級により金鍍金の施される範囲や章の大きさが異なります。 また大綬章(勲一等)の副章と重光章(勲二等)の正章のみ、外側に伸びる光線は八方です。
綬は(淡藍)藍の織り地に黄の双線と定められているが、時代によって色味には非常にバラツキがあります。 制定当初の明治初期には「淡藍地に桃色双線」であったが、すぐに「淡藍地(ごくごく薄い灰緑色)に黄の双線」に改められました。大正末期から太平洋戦争末期頃に掛けては、靖国神社に展示されている物のように織り地の「淡藍」が非常に濃く、金鵄勲章と見まごうばかりの灰緑の物も存在していました。戦後は元の通り、極淡い淡藍の地に黄色の双線に戻り、栄典制度改訂まではそのままの色味でした。(Wikipedia)

金鵄勲章功5級


金鵄勲章(きんしくんしょう)はかつて制定されていた日本の勲章の一つです。授与対象は大日本帝国陸軍大日本帝国海軍軍人軍属。金鵄章とも。
「金鵄」という名前の由来は、神武天皇東征の際に、神武のの弭にとまった黄金色トビ(鵄)が光り輝き、長髄彦の軍を眩ませたという日本神話伝説に基づいています。
赤色七宝の旭光の上に金色の霊鵄を配し、下に大神宮の盾、矛、剣を配した物です。功級により金鍍金の範囲が異なりますが、ほとんどの等級で意匠は同一です。裏面の装飾は無く功一級の副章及び功二級の正章のみ、斜めの旭光部分に黄色の七宝が用いられています。
綬は浅葱色と呼ばれる鮮やかな緑色を織地に白の双線が配されておおり、佩用式は旭日章などと変わりませんが、功一級の大綬は日本の勲章では唯一、左肩から右脇に掛けました。(Wikipedia)